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ハミルトン 992(2)

さて992と992Bをさらに比較してみましょう。
機械は受け板の分割こそ違いますが、輪列はほとんど同じ構成です。まあこの時代の時計の輪列はパターンが決まっていてどこも似たような構成ですが。違いは時計の心臓部、調速機です。時間を刻む部分ですね。実体はばね振り子です。テンプという円環状の重りをひげぜんまいという細いうずまき状のばねが押さえ、このびよんびよんという往復回転振動で時間を刻みます。

992escape_2

上が992、下が992Bです。992は青い金属(焼き入れ鋼)のうずまきなのに対し、992Bは白い金属を使っていますね。これはエリンバー合金という、温度に影響されにくい合金です。耐磁性もあります。これを発明した人はノーベル賞もらってます。温度不感と磁気対策のどっちを優先したのかは自分は知りません。992は992Bとちがい、テンプに切り込みが入り、またよくみると二種の金属を張り合わせて作っています。これは膨張率の違う二種類の金属を貼り合わせることで、温度が上がって膨張すると巻き込むように変形し膨張分を吸収するような仕掛けになっています。992より高級な950のエリンバー採用版950Bではテンプにも特殊な合金を使っていますが、992Bでそこまでしているかは知りません。ともかく992Bは一体の金属で、切れ込みも入っていません。
992Bのほうがより進化したしかけを積んでいるのにということになりますが、やはり姉妹機である992は欲しかったので、これがよい機会でした。
いつかは950と950B欲しいですねえ。すごく高いけど。

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