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とけいの入門について(8)

アメリカ
先述の通りスイスが時計王国になったのは20世紀以降の話で、その前にアメリカ時計がブイブイ言わせていた時期があります。スイスの方が人件費が安かったこと、戦争で軍需品を作ったり簡易なモデルを作ったりしたことからすっかり衰退してしまいましたが。

ハワード

Howard_series0

ここは腕時計じゃなくて懐中時計メーカーです。潰れました。
実際にはハワードという名前をつける権利をキイストン社に売り飛ばしているので、実際にはオールドハワードとキイストンハワードの二系統になります。オールドハワードは高級一辺倒だったようです。とはいえキイストンハワードが劣悪というわけではなく、むしろこれも見事なものです。自分はオールドハワードのシリーズIII、キイストンハワードのシリーズ0、シリーズ3を持っていますが、どれも綺麗な仕上げです。
ちなみに日本三大がっかり名匠のひとつ札幌時計台の時計はハワード製です。

ウォルサム

Vangardface

ウォルサムは現在もありますがスイスに移籍し、現在は日本の平和堂貿易のブランドになっています。ハワードと違い、普及機種も多く作りましたが、高品質なものは本当に素晴らしいです。といっても自分が持っているのは高級懐中のヴァンガード23石と、大戦中の軍用普及機くらいです。
ハワードもそうですが、20世紀初頭くらいのアメリカ鉄道時計は規格が週差30秒他というとんでもなく厳しいもので、作りがものすごくよい上精度も出ますが、安全対策で時刻あわせが超たいへん(まずベゼルを外し、2時位置のレバーを引き、竜頭を回す。竜頭は引けない)です。

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コメント

懐中は15石以上はいい作りしてますなぁ。
22とか23石とか当時とんでもない価格ですよねぇ。
角穴車に見えるところに石なんて初めて見ました。

投稿: | 2011年10月14日 (金) 14時00分

このシリーズ0はジュエルドバレル、つまり香箱に石が入っているのが特徴です。同じ23石でジュエルドバンキングピンという香箱には石が入っていないモデルも存在するらしいですが。
ウォルサムも写真は上げませんでしたが香箱に石入りです。こちらはバレルに内蔵しているので外からは見えませんが。

投稿: なかた | 2011年10月14日 (金) 15時17分

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