« ハミルトン 992B(3) | トップページ | M-Audio CO3 »

Bulova Precisionist

Bulova

ブローバは音叉時計で有名な会社ですが、時計製造をはじめたのは1911年だそうです。なかなかの老舗と言っていいのではないでしょうか。
その後1960年に音叉時計を発売。これは電磁力で駆動される音叉が決まったパルス(360Hz)で動き、当時としては驚異的な日差±2秒を実現しました。……が、我等がセイコーによるクォーツ時計の発売と低価格化に敗北し、音叉とクォーツ組み合わせたアキュクォーツだのまるきりクォーツであるアキュトロンクォーツなどと迷走することになります。
さてブローバ、2008年に(かつて業務提携していた)シチズンに買収されました。シチズンはブローバをとんがったブランドとして利用する気なのか、最近音叉時計を復刻したり興味深い動きをしています。で、今回シチズンの臓物を使った新製品を出しました。
その名もPrecisionist。基本的にはクォーツです。
クォーツってチッ、チッ、チッ……と1秒ごとに秒針が動きますよね。
機械式はチクタクチクタクと、1秒に5~12回動きます。10回以上の製品は今はほとんどお目にかかることはないですが。
で、この時計は毎秒16回針を動かしています。10振動なら目で追えますが、16振動ともなると目ではほぼ滑らかに針が滑っているように見えます。下の動画は左がくだんのPrecisionist、右はブローバの迷品、アキュクォーツ(動作はほぼ音叉)です。
http://www.youtube.com/watch?v=lkMOQc7g4zQ
動画だとほとんど遜色なく見えますね。
しかし、そうすると電池寿命は? アキュクォーツは電池が1年しかもちません。
Precisionistはなんと3年。
いや実は時計用電池としては破格に巨大なCR2016リチウム電池積んでるからなんですけどね。
この時計の凄いところはそれだけではありません。なんと誤差がわずか年差±10秒。普通のクォーツ時計が32.768kHzで駆動するところ、この時計はその8倍、262.144kHzのクロックで動いているのです。そりゃ電池も減るわけだ。
ともかく興味を持って一個購入してみました。eBayで送料込み17,629円。ムーブメントに投入されている技術を考えると申し訳ないような価格です。
文字盤は工夫こらしていますが、ちょっと物足りないかな。針はクォーツの常で軽そうでちょい短小ですが、蓄光も付いてるしがんばってます。文字盤に蓄光がないので何時かはちっともわかりませんけど。
ケースはちょいタルいです。竜頭もたるたるですがこれは価格相応というものでしょう。背面の研磨とレーザー刻印は綺麗です。ベルトのしょぼさを指摘する向きが多いですが、個人的には安時計のベルトはCDプレーヤー付属のコードや競技自動車の鉄ちんホイールのようにとりあえず体裁を整えるものと思っていますのでこれでOK。むしろベルトの型押し諦めて尾錠(これはベルト交換しても継承するので)凝ってほしかったが、まあ2万弱ですからね。
これを20万くらいのラインに載せてセイコー・スプリングドライブにぶつけたら痛快でしょうねえ。なんで北米だけの展開なんだろ。

|

« ハミルトン 992B(3) | トップページ | M-Audio CO3 »

とけい・とけい」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Bulova Precisionist:

« ハミルトン 992B(3) | トップページ | M-Audio CO3 »