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オリエント グランプリ64

オリエントというのはあまり知られていないが伝統ある日本の三番手で、今はセイコー傘下になっていますが、かつては不思議な製品を作っていました。ライト付きの機械式とか、ねじ込み竜頭ですらないのに1000m防水を謳った製品とか、万年カレンダー付きとか。
で、話がちょっと逸れます。
かつて多石競争というのがありました。
軸受けなどにルビーを使うことで磨耗を押さえるのですが、従来メタルだった低速な歯車にもルビーを使ったり、軸受けを固定ルビー+バネで押さえたルビーにして衝撃を吸収したりで増える傾向にはあったのです。そこで日本人の悪い癖、数字が多ければ偉いんだ、という風潮ができちゃったのですね。
相場としては耐震装置なしの20世紀初頭の高級品が15石、アメリカ鉄道用の高級品が23石くらい。耐震(事実上落下と考えて良い)を考慮しない機構ではほぼこれで充分。これに繊細な部分から順に耐震装置の石をつけ、どんどん数が増えていきました。
国内では、自分の手持ちでは31石というものを持っています。
http://nakatajun.cocolog-nifty.com/wahoo/2009/07/post-e7b9.html
で、そこで突っ走ったのが我等がオリエント。
64石もある時計を発売しました。その名もグランプリ64。
64石である必要性はまるでなく、ただ東京オリンピックの年次にあやかっただけのようです。

Grandprix64face

顔はごくまともですね。しかし、中身は、どん。

Grandprix64balance

外周にびっしりルビーが(笑)。ただ、これローター(腕の動きで振動し、ぜんまいを巻き上げる自動巻きの心臓部)の経路に据えられているので、この動きをスムーズにするために完全な無意味ではないようです。実際、振り回しても自動巻きのガリガリ感がなく異様にスムーズに巻き上がります。
自動巻き機構はIWC社のペラトン方式の丸コピー。高度な機構ではあります。パクリですけど。しかもここに入れられたルビーはまるで無意味なものですけど。

Grandprix64auto_2

イロモノめいていますが作り自体はかなりよいものです。
オリエントは後にグランプリ100という上位機種を出しました。これは無意味に飾りルビー・サファイアが無闇と増えていて、追加されたルビーは装飾以上にはあまり機能していませんが、日差の調整機構に高精度のトリオスタットという機構を採用するなど、時計としての性能も確保はしています。この発売とともにグランプリ64にもトリオスタットが装備されましたが、今回の時計にはトリオスタット付いてません。
つまり今回入手したのは初期型、グランプリ64が最上位機種だったときの製品ということになりますが、トリオスタットは魅力的なのでいいやら悪いやら。
ちなみに俗に「オリエントの三馬鹿時計」と崇められているのがグランプリ100、万年カレンダー、キングダイバー1000です。愛されてますね。

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コメント

こんにちは、素敵な腕時計ですね(*^ω^*)ノ彡

投稿: クリスチャンルブタン ブランド | 2011年4月18日 (月) 18時11分

はじめまして!
私の生まれ年のグランプリ64ですね。
何故か若い頃から、オリエントに惹かれます!
う~ん たまりませんな…
孤高(変態)のオリエンターです。

投稿: 昼 行灯 | 2012年4月19日 (木) 21時11分

64年生まれですか、オリンピック世代ですねー。
オリエントはロイヤルオリエントやグランプリ100もご紹介していますのでまたご覧ください。

投稿: なかた | 2012年4月20日 (金) 09時21分

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