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イリノイ 15石

Illinoisface_2

スイス時計が好きです。
でも時々浮気します。
気がついたらうちにお越しいただいていたイリノイの15石。
顔はとても清楚ですね。

Illinoisback

裏はシンプルです。問題はむしろベルトにあります。
ベルトに爪がついていますね。
こいつは出自が軍用時計で、ベルトをつけるバネ棒がないんです。だから革を巻き付けて鉄の爪で留めてるんですね。
一般に売っているベルトはつきません。
まあこのベルトが傷むのはそのとき考えることにしましょう。
さてご開帳。

Illinoismove

機械は0サイズという、腕時計としては大きくも小さくもないサイズです。いやこんどは大丈夫。石(磨耗防止に軸受けなどに付けられるルビー)数は15石。アンティーク腕時計としては充分ですが懐中時計を知っているとちょっとサミシイ。
機械は分解掃除済みだということでしたがあんまり注油されてるようには見えません。ていうかゴミついてるし。まあ、分解掃除さえすれば見違えるでしょう。ものはコート・ド・ジュネーブ仕上げ(ジュネーブの湖のさざ波のごとく波うつように平行に切削したもの)にゴールドシャトン(切削技術が充分でなかった昔、軸受けの位置を微調整するため金の筒に入れたもの)のネジ止めで綺麗です。

Illinoishairspring

ヒゲ(心臓部のばね振り子を構成する青く細いバネ)はブレゲヒゲ(ぜんまいがほどけてきた時の時間の狂いを補償する高度な仕掛け)、バイメタル切りテンプ(ばね振り子のおもり部分、貼り合わせた二種類の金属の温度伸縮率が違うので温度変化で歪み、膨張による狂いを補償する)と一通り揃っています。
雰囲気がいいので梅雨がすぎたら日常使用してみようと思います。

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とけい・とけい」カテゴリの記事

コメント

 始めまして、検索をかけていてこのHPに行き当たり
ました。私も実は最近同じMovementを持った腕時計を入手しています。もしよろしければ、ケースの裏蓋に書いてある文字を教えていただけないでしょうか。ちなみに私の時計はクッションケースで、メーカーはStar Watch Case Co.アメリカ製です。製造年はケースがおそらく20年代後半、機械は1905年製でした。

投稿: PUKAPON | 2011年3月 9日 (水) 23時41分

初めまして、PUKAPONさん。コメントありがとうございます。
うちの時計ですが、PHILADELPHIA WATCH CASE CO
SILVERODE
と刻印があります。さすがアメリカ、全然違うケースにムーブ入れて販売していたということでしょうか。
アメリカ懐中などは安くていいですよね。とはいえバンスペシャルなんかは憧れるもののそれなりにお値段張りますが、内部の品質考えれば。

投稿: なかた | 2011年3月10日 (木) 19時48分

早速のご返事ありがとうございます。これらの腕時計は、Transitional Watchesと呼ばれる物で、1923年頃から販売され始めた、懐中時計から腕時計に至る過渡期の腕時計のようです。第一次世界大戦時に懐中時計を腕時計にして使用するようになりましたが、その流れでペンダントウオッチ等の小型懐中時計のmovementを使用してもっと手頃な大きさの腕時計を作ったようです。この頃には腕時計専用のmovementも開発されており、本格的腕時計時代の到来前に、一斉在庫処分を行ったのでしょう。

投稿: PUKAPON | 2011年3月10日 (木) 22時37分

なるほど。戦争用というのは誤認識だったようですね。マサズ・パスタイムさんが0サイズ懐中時計を腕時計にするサービスをやっていますが、当時も同じような感じですか。道理で機械も既視感があるわけだ。
セイコーローレルも懐中兼用ムーブでしたね。

投稿: なかた | 2011年3月10日 (木) 23時35分

どうもお久しぶりです。
私のTransitional Watchは、マサズさんの所へOHに出しました。さすが、100年以上前の機械のせいか色々不具合が見つかり、整備費用は購入金額の倍になりそうです。
まあ気兼ねなくしっかり使えるようにするなら、いたしかたなしと思っていますが。
わふーさんの時計もOHに出した方が良いかもしれませんね。
そうそう、e-bayでILLINOISの0size 17石の懐中時計を入手しました。これもいずれは、腕時計にしようと画策しています。
もし、興味があるようでしたら、私の時計の写真を送りますので、メールアドレスを教えてください。

投稿: PUKAPON | 2011年4月11日 (月) 01時16分

マサズ・パスタイムさんとは気張りましたね。絢爛豪華な商品と整備の腕は信頼するものの、価格がネックでなかなか利用できないでいます。とはいえ一度近場の店にでも分解掃除出したほうがいいかもしれませんね。あまり油が残っているようには見えません。
自分のメールアドレスはnakatajun@i.bekkoame.ne.jpです。よろしくお願いします。

投稿: なかた | 2011年4月11日 (月) 15時08分

先月初めに整備が終了し、送られてきました。
やっぱり料金は、倍近くかかりましたが、その甲斐もあって絶好調です。バネを巻く時の感覚もまったくもんだいありません。
 メールにかんしては、なぜか弾かれて戻ってきてしまいます。連絡が遅れ申し訳有りませんでした。

投稿: PUKAPON | 2011年7月 4日 (月) 00時34分

最近ジャガールクルトのアトモスを分解掃除に出しましたが、期間半年・修理費10万と言われ泣きました。
まあ、これも時計の醍醐味ですよね。

投稿: なかた | 2011年7月 4日 (月) 01時13分

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