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リサイクル企画・コレクションの経緯(10)

話は先に引き続いて続く。
腕時計・懐中時計はぜんまいがほどけるゆっくりした動きを3枚の歯車(二番車~四番車)で加速し、最速の歯車(四番車)をバネ振り子で時間通りの速度に規制することで機能する。
このうち、文字盤側に出てくる軸は分針を司る二番車と秒針を司る四番車の2本。時針は文字盤のすぐ下、時計機械としては「裏側」で、分針の軸から減速歯車を通して作る。だから、機械的に見ると時計の仕掛けで重要なのは分針と秒針だけだ。
スモールセコンドなら二番を中央に配置し、なにもない6時位置にのびのびと四番車とその軸を配置すれば良い。
しかし昨今の時計は分針と秒針が同じ中心軸上にある。秒針を中央に持ってくるためには、ただでさえ二番車で混んでいるセンター軸に四番車を設置しなければならず、ここが二階建てになって製造・整備の難所と化す。
頭のいい人はいるもので、四番はスモールセコンドの位置のまま、伝達歯車を追加して中心の軸に持っていく方法も一時流行ったが(とってつけたような伝達歯車が付くので出車式という)、今はあまり見ない。
スモールセコンドは旧式だが案外魅力がある。機械式はクォーツより遥かに細かく秒針が刻むが、センターセカンドだとわずかに見えるプルプルがスモールセコンドではまったく見えず、滑らかに見えるのだ。
時間は断続しているのではなく、川のように流れているのだと実感する。
え、正確な時間がわからないじゃないか、って?
どうせ機械式時計の秒針など当てにならないのだ。

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