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リサイクル企画・コレクションの経緯(5)

自分に分解癖があることは既に書いた。
そして時計は案外簡単に裏蓋を開けられることを知った。
古い腕時計は基本的に裏蓋ははめ込んであるだけで、マイナスドライバーの親分のような工具を隙間に差し込んでこじって開けられる(ポコ蓋とかスナップバックという)。比較的新しいものはネジで止められているタイプ(スクリューバック)も多いが、高級機を中心にスナップバックも絶滅してはいない。カシオやルミノックスなどには裏蓋をビスで止めてあるものもあるが例外的だ。
そして嬉しいことに自分のホーマーはスナップバックで、俗にコジリと呼ばれる数百円の工具で開く。喜び勇んでひとつコジリを購入した。
開けてみると、金色の環が高速で往復運動しているのが見えた。調速機、そのなかでもテンプと呼ばれる装置だ。調速機はテンプ(テンワ)という環状のおもりとヒゲゼンマイと呼ばれる極細のバネで構成される、一種のバネ振り子だ。心奪われる風景だった。

Photo

ホーマーは何度も裏蓋を開けたが、写真を撮影し忘れた。現在整備に出していて手元にないので、ほぼ構造が同じ下位機種のリズムデイトの臓物を掲載する。写真左がそれだ。
ゴメンネ。
話は少し脱線する。
時計の軸受けにルビーを使うことがある。硬くて磨耗しにくいからだ。
このルビーのことを俗に「石」という。当然高速でチクタク動くところから優先して使われ、低速で稼働する所はメタルのままということが多い。ルビーは合成できるとはいえ高価なものなので、低価格機種は低速稼働部は省略され、高級機は低速な部分にも使うことができる。石の数が時計の宣伝文句になる。特に日本人はこういうスペック比較が大好きだ。
我が家のシチズンホーマーは21石だった。ホーマーの一般向けモデルは17石が多い。つまり鉄道車掌用ホーマーは、外観にかける金を機械に回した、優れたモデルと言えるのだ。
後にコジリにも種類があることを知りコジリは3個に増えた。

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