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故障を考察する

R0012401_1 ホゾ穴というのは歯車の軸を支えるいわゆる軸受けのことだ。
ぜんまい時計はばね振り子を中心とした調速機・脱進機がテンポを取りぜんまい動力で駆動される。ぜんまいはせいぜい一日五周位しかできないのでその間は歯車で加速していくことになる。通常これに二番車から始まって四番車まで三枚使われる。一番車がないのは、ぜんまいの入っている筒そのものが一番車の機能を果たすからだ。ぜんまい動力でない時計、たとえば鳩時計は重りに結合した一番車がある。
これらの軸は極めて過酷な摩擦条件下に置かれる。なにしろ調速機は通常毎秒2.5Hz~5Hzで振動するのだ。このため過酷なところから、軸受けに人工ルビー(一部ダイヤモンドやサファイアなども)を用い摩擦を防ぐこととした。これを「石」という。
さて一般に調速機だけで5石使う。脱進機で2石以上、以降アンクル受けだの耐震装置だのと重視する部分は違うが石の数は増えていく。時代によって石の数の平均は大きく違い、我が愛する戦前の精工舎では5石や7石、最高級腕時計で15石といった所だが、戦後は1万3千円で買った鉄道車掌用腕時計が21石。多石ほど高級という信仰があり、これがオリエントの三馬鹿時計と呼ばれるグランプリ100(百石)に至り終息する。
長くなったので以下次号。

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