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PSE

昨今ニフティがBBSサービスを終了したがあの頃はモデムという機械を使って接続していた。今のADSLモデムとは仕組みが違う。コンピュータのデジタルデータ→音声→デジタル電話交換機→ISDN→電話交換機→プロバイダと変換を繰り返していたわけで速度は概ね今の1/1000程度だった。このモデムのなかで比較的安価高品質な商品を出していたのが日成電機という会社で、製品名が「ふぁっくん」だった。FAX兼モデムだからふぁっくんらしい。ここで感心すべきは度胸というより、企画から技術から誰一人この種の言葉には縁がなかったのか、ということだろう。育ちの良い従業者を持っていたのかもしれぬ。

話は変わってPSEである。ツッコミどころ満載の例のヴィンテージリストはUSB機器などを削除すると共にバージョンが上がった。土曜日にも追加したようだ。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/list.pdf
しかし先は長い。たとえばコロムビアのエレピアンEP-61Cは相変わらずだぶって載っている。どうも各業者にヴィンテージ品リストを提出させゴッチャにして作った、というのが真相らしい。
ここで瞠目すべきはそれで出来上がったこのリストである。わからない機種を載せてしまう、というのはむしろ同情できる。筆者にはギターアンプの品目なぞわからん。しかし思い入れのあるオーディオの旧製品は知っているし、また紹介しているページもある。
こうした発表をする際には役所は必ず決裁を通す。即ち経済産業省の誰一人として「や、DCD-1650GLが入ってないって致命的じゃねえ?」とか「アキュフェーズ全部ペケかよ」とか「LD-X1の入ってない音響映像機器リストって、トヨタの車リストにクラウンが載ってないようなもんなんですけど」とか思い至らなかったということである(自分で調べる努力も一切しなかったということだ)。つまり、経済産業省の電気関係のお役人には、オーディオマニアは一人もいない。映画も見ない。ゲーマーもいない。といっても電子楽器関係も(筆者にはよくわからんが)ツッコミどころ満載であるようなので、即ちド素人がヴィンテージ、即ち機械の価値リストを作成した(というか第一種国家公務員のみなさんが行なったことはアンケートを配布しExcelに打ち込んだだけ)、ということになる。笑える冗談だ。
さすがにまずいと思ったらしく追加申請フォームがインターネット上に記載された。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/tetsuduki_annai/vintage/kinyuurei.pdf
これまた笑える冗談だ。今時押印または署名して文書で本省または経済産業局に持ち込みらしい。まあインターネットでフォーム作った暁にはいかなるサーバーでもパンクするのが目に見えているので賢明かもしれない。フォームであれば今頃筆者は最低でもサターン系、ドリームキャスト、パイオニアLD/CLDシリーズ全部、レガートリンクコンバージョン搭載CD全部、DENONのアンプ全部、DCD-1650系以上全部を登録しているだろう。ド素人の筆者でこうなのだからマニアはそれどころではあるまい。
リストがいかなる代物になるかかなり楽しみではある。

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コメント

PSEの被害はまだまだこれからです・・・。

携帯版notPSE
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=notPSE

要点をまとめてありますので、良ければご覧下さい。

投稿: ポチ | 2006年4月 6日 (木) 15時20分

情報ありがとうございます。
実は自分は公務員ですので、二階大臣については、むしろ「役人にとってありがたい神輿」なんじゃないかと思っています。神輿は軽いほうがいいですからね、特に頭が。
個人的に邪推しているのは業者側から中古ってどうなのよ、と問い合わせをした時に担当が深く考えず対象と答えてしまい、お役所無謬の法則により引っ込みがつかなくなり嘘を嘘で固めた結果こうなったものと想像します。よくあるんだ、こういうの。
法律が撤回されることはまずないと思います。成立前に問題点が指摘され撤回というパターンはありますが、今回は成立後長いこと、元々の理念としては間違っていない(電取法をもうちょっとしっかりしましょうね、というのが元来の趣旨)であるから極めて難しいと思います。
このため通達等(これは役所内で発効させることができる)でヴィンテージを除く、当面はレンタル扱いなどの「純正骨抜き」を提示したのだと考えています(旧型ギターアンプなんで死人が出てるんだが……)。
したがって我々の取るべき行動は3つ。ひとつはもちろん経済産業省の動向を監視すること。二つ目はちゃんと理由の入った申請書を作成しなじみの店に提出依頼してヴィンテージリスト認定作業をパンクに追い込み馬鹿なこと言ったもんだ、と彼等に認識させること。(3)現に気にせず中古を今までの方法で売っている店がありますが、かつてのWinnyのごとく、1~2社をスケープゴートとして摘発する可能性があるので、このときは皆で協力して支援すること。
現在はこんなふうに考えています。今回の敵は神輿の二階ではなく霞が関のお偉い第一種国家公務員様ということを頭において、役人の習性を読みつつ行動すべきかと。

投稿: なかた | 2006年4月 8日 (土) 04時06分

公務員さんでしたか(汗)
ビンテージリストパンク作戦は現在進行中です。
広辞苑のようなリストが上がりそうです・・・どうなる事やら( ̄▽ ̄;

もともと法の条文には「中古を対象とする」といった関連の事項は一切ないんです。ですから、お役所が勝手な法解釈で適当な返事をしてしまい、おそらくなかたさんの言うような引っ込みがつかないだけの状態だと思います。
なので、法改正(条文等の変更)をする必要はなく、解釈を正しくすればいいだけの話なんです。電取法の頃と同じ範囲でいいんですから。

私は出来る限り世論全体にこの問題を浸透させ、彼等に「馬鹿なこと言ったもんだ」と思い知らせる事で改めさせるよう動いています。

投稿: ポチ | 2006年4月 8日 (土) 14時46分

まあ、本業が役人なので各種報道についても「それは少し相手が違う」と思うことと、「ああやっちゃったんだな」と思うことがあります。
お役所無謬の原則は……元来は「ひと様のお金を預かる以上間違いがあってはいけない」ところから始まるんですがそれが硬直化し、今回は最悪の形で出た感じですね。ぶっちゃけハードオフが「中古は関係あるんだっけ」と念のため問い合わせた時に引継不足(通産省系は知りませんが数年でどんどん人入れ換えるところも多いので)・不勉強(経緯を見れば古物商管轄の警察とまったく交渉していない=中古対象外であることは分かった筈)で出まかせで答えちゃったのを組織防衛してるんじゃないかと思います。役人によっては極めて重要な用件を極めて雑に処理する者がいます(特に年度末)。
しかし今になって「やっぱり中古は無関係」と発言するのは、即ち大見得きっちゃった主務大臣の顔に泥を塗る行為ですので、役所の力学としては困難でしょう。従って先が見える者は「骨抜きにする」ことで折り合いをつけるしかない、と考えていると思います。現在現にPSE無し中古は何もやらずに売っている店がありますが、空気の読めないバカチンが何社かをスケープゴートに摘発することがないといいのですが。
すでに経済産業省は「日の丸公認ヴィンテージリスト」リストの大恥という形でペナルティを受けていますが(が、中古を含むと判断した張本人はしゃあしゃあと出世していくだろうあたりがお役所の構図だ)、相手の逃げ場を全部塞ぐとかえって両者が大怪我しますので、ヴィンテージリストの大更新をやらせてあとは風化させるのが落としどころかと考えています。
自分も思い入れのある機械などがありますので、もしリスト作成の中核となっているページなどお教えいただけたら嬉しいです。

投稿: なかた | 2006年4月 8日 (土) 17時32分

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