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自然保護、そして

さて研修完了である。東北は平面に関する感覚が関東以西と異なっており戸惑うが東北弁はどこか心落ち着く。母方が茨城出身だからかもしれない。まあ秋田新幹線はなかなか新たな体験だが山形新幹線ほどアクロバティックではなかったのでよしとする。あれ買えこれ買え、ごみ箱はない、の放送がうるさいが。テロ対策とはうまい言訳だ。
確かにすごい路線を通るので、今後この手の路線の整備時は先頭カメラ映像及び速度と曲線半径、カントを各車モニターで表示するようにしたらどうだろう。参考に東海道及び山陽新幹線の規格と在来車両の通過速度を併記して。もちろんクライマックスは東北新幹線との合体だ。
社内販売でDVD映像放映したら買っちゃうなあ。早回しするとたぶんWRCの車内映像より迫力だぞ。

さて田沢湖を見た。水深423メートルと日本でもっとも深い湖だそうである。
風光明媚だそうだがそんなことは割とどうでもいい。ていうか湖岸から見る分にはただの昭和15年発電に使うために玉川なる川の水を引いたそうである。しかしこの川が強酸性だったので生物のほとんどが死滅した。固有種だったクニマスなんぞはすっきりさっぱり絶滅した。

スゲェ。カッコイイ。

いや、うんまあ、ここは難しい顔をして人類のどうとか考えねばならんのだろう。
しかし素朴にスゲエ。バスガイドのおねえさんはこの玉川の水をズバリ「毒水(どくすい)」と言う。なんというかこう、当時のアグレッシブな事業形態に高揚すら覚える。とかなんとかおおっぴらに言うとすごく怒られそうな気がするので今のなし。
まあしかし本来人間の営みというのはそういうものだ。「地球にやさしい」? 冗談ではない。地殻など薄皮一枚、しかもその陸上のごとき、フルスペックの核戦争やったって地球様にとっちゃ水虫程度の話にすぎぬ。
ていうか、生物が無節操に老廃物捨ててカタストロフィ起こした事例ならとうにあるではないか。あの、あれだ、褐色または緑色した邪悪な生物が光を吸収して極めて酸化力の強い物質を排出し、それまで主力だった生物が絶滅寸前に追いやられたことが。幸い、我々人類はその毒物を生産してはいないが。
嫌気性細菌さんごめんなさい。
破傷風さんごめんなさい。
酸素なんか増やしちゃってごめんなさい。
しかしそろそろ「地球にやさしい」というおためごかしは考えるべきではないか。
「我々にやさしい」とか
「子孫にやさしい」でいいじゃないか
クールビズとか我々にやさしくない気もするが。個人的に暑がりなのでワームビズは結構なことだが。

ちなみに田沢湖にはかつて美女だった辰子という龍が住む。
八郎潟に住んでいた八郎という龍と恋愛して同棲してるそうだ。このため田沢湖は冬も凍ることなくますます深くなっていくそうである。あついねこの。
で、八郎潟がどんどん浅くなったのは八郎不在の為だそうである。
干拓事業が社会科の教科書に載っちゃったのは当該カップルの責任のような気もする。
仕事しろよ八郎。

諫早湾とかも龍がどっかで雌ひっかけているのであろうか。

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コメント

なかたさんは絶滅ネタが好きだなぁ(笑)。
私は保護方向でそのためならやむなく人狩りもする方向の人なので多くは語れないですが、とりあえずウグイが住める程度には戻ってます。まあクニマスの個体に賞金まで掛けて秋田県は復元を試みたんですがあとのまつり。電力と漁業資源でどっちが有益だったかは言うまでもなしです。だってあの地域、少し離れたとこにある抱き返り渓谷とかいうとこで水力発電が存分にできるんだもの。どのくらいすげーかってーと、越境して我が村にも給電されているほどです。つまりはクニマス無駄死に。おばかの極みです。

で、東の路線整備車両イーストアイには列挙した機能のいくつかが搭載されていたと記憶しています(イーストアイはE3改造なので当然下も行けます)。こまちの運転席車載は確か発売中。

投稿: ぬまにゃん | 2005年10月 6日 (木) 00時36分

でもって、その手の絶滅ネタでは北上川がいまだに松尾鉱山の毒水を処理施設で浄化しないと現状を保てなくて、それも恒久的にやらないといけないという、これまた無策によるおバカ炸裂があります。毒水で真っ赤な川が流れる地域に住みたい人間は当然おらんし、農業取水もできないんではお話になりませんので、もう掘ってない鉱山のために国と県は永遠に維持費を投入せねばなりません。

まあ人類は馬鹿だなぁと。笑ってしまうほどに。

投稿: ぬまにゃん | 2005年10月 6日 (木) 00時41分

まあそうだなあ。当該湖沼の発電所は揚水発電とかを見慣れた自分にとっては、呆気ないほど小さく簡素だった。
でも昭和15年だ。
アメリカと戦争を始めた年だ。
産界はエネルギーが入って来なくなることも、彼我の国力の差も知っていた。あの程度のものに、あれだけの犠牲を払ってすら。
必死だったと思うよ。

今の常識で、今のそろばん勘定で当時のひとたちを笑っちゃいかん。
現地の人たちがそれで納得できないのは分かるけどね。

投稿: なかた | 2005年10月 6日 (木) 22時05分

客観的に疑問だったのが、クニマスで生計を立てていた漁民が居て、日本にも博物学者は居た筈なのに、どうしてクニマスが固有種だと当時気づかなかったのかということ。捕獲して移設できる湖沼・河川は周辺にいくらでもあったのですよ。やらなかったということは、気づいてなかったってことですよね。

しかしまぁ、施設をご覧になったならお分かりかと思いますし、周辺の環境を見ればなおのことですが、あんな小さな施設から作られる小さな電力を、一体何に使ったのかってのもまた疑問です。軍事施設ないし製造施設があったという記録は私が知る範囲では無いのですが、そのへんガイドさん何か説明してました?それと、玉川→田沢湖にする理由が全く見当たらんのですよ。あのあたりはいくらでも水力発電に使える河川があるのですから。湖も近隣にありますし。

正直、この件はわけのわからないことだらけです。
戦争でトチ狂うにしたって、漁業が盛んだった田沢湖を潰して食料自給率を下げるまでもなく、他に場所はあった筈で。唯一まともな動物性蛋白の供給源だった筈です、当時。あの地域において、田沢湖は。

投稿: ぬまにゃん | 2005年10月 7日 (金) 02時09分

ああでも、クニマスの田沢湖以外での繁殖は難しかったかもしれません。確か深い水域を好む故に田沢湖の固有種だったとか文献で見た記憶があります。だとすると洞窟湖でもない限り繁殖は難しくなりますな。釣りキチ三平平成版でもネタになっていたのですが。

だいぶ秋田の皆さんのトラウマみたいです。この件は。
せめて一個体群でもクニマスがどこかに残っていればよかったんですけどね。北上川は完全に死河川になった後、ちゃんと復元して、今では生態系も戻って鮭も遡上してますし。しかしそれは、そこに棲む生き物を他所に確保できていたから可能だったわけで。

悲しい話です。

投稿: ぬまにゃん | 2005年10月 7日 (金) 02時21分

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