« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »

2005年9月

自然保護、そして

さて研修完了である。東北は平面に関する感覚が関東以西と異なっており戸惑うが東北弁はどこか心落ち着く。母方が茨城出身だからかもしれない。まあ秋田新幹線はなかなか新たな体験だが山形新幹線ほどアクロバティックではなかったのでよしとする。あれ買えこれ買え、ごみ箱はない、の放送がうるさいが。テロ対策とはうまい言訳だ。
確かにすごい路線を通るので、今後この手の路線の整備時は先頭カメラ映像及び速度と曲線半径、カントを各車モニターで表示するようにしたらどうだろう。参考に東海道及び山陽新幹線の規格と在来車両の通過速度を併記して。もちろんクライマックスは東北新幹線との合体だ。
社内販売でDVD映像放映したら買っちゃうなあ。早回しするとたぶんWRCの車内映像より迫力だぞ。

さて田沢湖を見た。水深423メートルと日本でもっとも深い湖だそうである。
風光明媚だそうだがそんなことは割とどうでもいい。ていうか湖岸から見る分にはただの昭和15年発電に使うために玉川なる川の水を引いたそうである。しかしこの川が強酸性だったので生物のほとんどが死滅した。固有種だったクニマスなんぞはすっきりさっぱり絶滅した。

スゲェ。カッコイイ。

いや、うんまあ、ここは難しい顔をして人類のどうとか考えねばならんのだろう。
しかし素朴にスゲエ。バスガイドのおねえさんはこの玉川の水をズバリ「毒水(どくすい)」と言う。なんというかこう、当時のアグレッシブな事業形態に高揚すら覚える。とかなんとかおおっぴらに言うとすごく怒られそうな気がするので今のなし。
まあしかし本来人間の営みというのはそういうものだ。「地球にやさしい」? 冗談ではない。地殻など薄皮一枚、しかもその陸上のごとき、フルスペックの核戦争やったって地球様にとっちゃ水虫程度の話にすぎぬ。
ていうか、生物が無節操に老廃物捨ててカタストロフィ起こした事例ならとうにあるではないか。あの、あれだ、褐色または緑色した邪悪な生物が光を吸収して極めて酸化力の強い物質を排出し、それまで主力だった生物が絶滅寸前に追いやられたことが。幸い、我々人類はその毒物を生産してはいないが。
嫌気性細菌さんごめんなさい。
破傷風さんごめんなさい。
酸素なんか増やしちゃってごめんなさい。
しかしそろそろ「地球にやさしい」というおためごかしは考えるべきではないか。
「我々にやさしい」とか
「子孫にやさしい」でいいじゃないか
クールビズとか我々にやさしくない気もするが。個人的に暑がりなのでワームビズは結構なことだが。

ちなみに田沢湖にはかつて美女だった辰子という龍が住む。
八郎潟に住んでいた八郎という龍と恋愛して同棲してるそうだ。このため田沢湖は冬も凍ることなくますます深くなっていくそうである。あついねこの。
で、八郎潟がどんどん浅くなったのは八郎不在の為だそうである。
干拓事業が社会科の教科書に載っちゃったのは当該カップルの責任のような気もする。
仕事しろよ八郎。

諫早湾とかも龍がどっかで雌ひっかけているのであろうか。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

恥じらい

ぶっちゃけ筆者は頭のネジが緩いので時々締めてもらいにいくのだが、院内処方で「呼吸器科と皮膚科と、あと一科ですね」とか言われると「ああ、やっぱキ○ガイやんなあ」と再認識する。個人的には頭のネジより皮膚科の方が恥ずかしいのだが。
頭のネジといえば頭痛持ちでもあるがこちらは売薬だ。うっかりした事を言うとMRI通されて輪切りのワタシを見る羽目になる。処方は「脳神経内科ですね」と言ってくれるのだろうか、それとも「あと二科ですね」の憂き目にあうのか。
脱線した。頭痛薬(イブを愛用)を購入するとこれだけ紙袋に入れてくれる。鼻薬や目薬はそうでもない。よく観察すると女性のナプキンも紙袋に入れている。これはつまりイブとは「生理痛の薬」という認識をされているということだな。まあ名前からしてそうかもしれない。
しかしながらその場合、店員は「筆者はパートナーを気づかうフェミニストである」「筆者は事実は宝塚系のオスカルである」と認識していることになるがどうなのだろうか。
フェミニーナ軟膏とか買ったらどうなるのか学術的興味は沸くがさすがに試験施行をする度胸はない。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

クランプメーター

電源ラインに挿入せずに電流測定「クランプメーター」

http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/25644.html

え、クランプメーターなかったら困るだろ
車が止まったときどうやって直すんだよ

とか考える時点でもうだめですか
うちのは細い線しか測れない安物ですが。

ていうか今どきの若者は0点アジャストもしらんのか
ていうかひょっとしてアナログテスター使ったことないですか
まさかまさか、はんだごてのヒーターのほうを握ったこともないとか
溶けたはんだを膝に落としたこともないとか
いやまさかいくらなんでも、蝋細工作ろうとして手の型取りしちゃった事くらいあるよな
あれからえっちなビデオの蝋燭責めみても「ふーん、それで」しか
思わなくなっちゃったけど

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ロードマーベル36000

まずは接客態度が極めて悪い頑固おやじの時計屋に持っていく。おやじ一度開けようとして裏蓋が固く締まっているのに気づき、傷つけると面倒くさいと判断したらしく蓋をあけなくてもわかるという方向に転換。バレバレやぞおっさん。
しかし時計の動作音から故障の有無・進み遅れを判断するタイムグラファという機械を使って確認はしてくれた。綺麗に刻まれており駆動部に問題はない、というかよいバランスを保っていた。さすがは準高級機ではある。ただし時計ちょっと進んでいたが。
ちなみにこのタイムグラファ、時計が立てるかすかなカチコチ音と基準信号を比較して一日数十秒といった進み遅れをすぐに知ることができるナイスな仕掛け(ほかにもステキな効能がいっぱい)で、一日待っては緩急針(時計の微妙な速度を調整する機構)ちょっと進め、一日待ってまたわずかに時計を遅らせ、とやっていると欲しくなってしまうがさすがに無茶だ(旧式の中古なら6万くらいからあるが)。
ちなみにこの基準信号の出しかたはいろいろあるが、多数の製品は「水晶発振器」を積んでいる。なんのことはないクオーツ時計である。
ちょっとさみしい気はする。
結局知っているもう一店、もう少しガサツだが融通の効く芸風のところで裏蓋を開ける(うちは台を持ってないのであまり固いのはお手上げなのだ)。内部は案外綺麗だった。いや、むしろ中上級機らしい仕上げに感動した。なにしろこれはスケルトンなどの覗き窓はないし、裏は強固な防水を売りにしたスクリューバックだ。ほとんどのオーナーは中を見ることがなかったはずで、見えないおしゃれには感動する。

さて持ってかえってからガラス面の内側が気になってきた。一度緩めたので(緩急針調整のためあまり固く締め直さなかったので)うちの開閉器でも開けることができる(実際には調整中はニードルノーズプライヤーで開ける)。
竜頭を引きながらオシドリを押すと素直に抜けた。パッキンなどの異常もない。この状態でひっくり返すとムーブ(臓物)がぽろっと落ちてくる。これでドンガラと竜頭、ムーブと裏蓋に分解できたわけだ。内部には錆もない。ただ竜頭の穴の内側がちょっと汚れている。
まずはムーブ以外を超音波洗浄器(メガネ用)にぶちこむ。もうちょっとパワーがほしいが高い。イソプロピルアルコールや中性洗剤を使うことも考えたがパッキンを交換しないのでやめておく。
洗浄乾燥中にムーブの文字盤のくすみを取る。文字盤の外周の塗装が少し劣化して黒ずんでいた。イヤーな予感がする。アルコールを含めた綿棒でできるだけ取り除く。
取り出したケースに、乾いた糊のようなものが少量落ちていた。予感的中。風防を固定し防水する接着剤が劣化しているのだ。まだいきなり落ちるようなレベルではないので見なかったことにしたが、防水能力はほとんど失われているだろう。いつかはシーリングをやりなおすか風防交換かを考え場ならぬ。
十分乾燥したらムーブを戻し、オシドリを押しながら竜頭を差し込む。と無造作に書いたが失敗するとえらいことになる(ムーブを半分以上バラさねばならぬ)。

seiko-citizen で、開けてみたセイコー・ロードマーベル36000(まあ、セルシオが出ちゃったあとのクラウンくらいの位置づけの準高級機だ)とリズムデイト(シチズン系の激安機だが、ムーブの設計は地獄の精度を叩き出すホーマー鉄道時計に近い)を並べてみる。
同じじゃねえか、と思うかもしれないが気のせいだ。
重要な違いは心臓部のテンプ(左側、ピンク色のルビーを中心にした金色の円)である。テンプとは柱時計の振り子に相当する心臓部だ。ロードマーベル36000はこれを通常の時計の倍の速度で動かし精度を高めている。しかしこれは大変な負荷がかかる。このためにテンプが小さくなっているのだ。
さらにこの駆動のためゼンマイや潤滑油に至るまで特別製だ。潤滑油に至っては二硫化モリブデン(エンジンオイルの極圧添加剤にするアレだ)とか使ったらしい。うへえ。
まああとは軸受けのルビーの数(中心部の3つがわかりやすい)とか、能書きに金押ししてあってキレーとか、緩急針(テンプの上に付いているタブ)に微調整用の歯車がついてるとか、そのへんが見て取れる。
ちなみに先程言及したオシドリは竜頭の内側方向にある小さな丸いボタン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

セイコー

テレビに出てくる時限爆弾のカチカチカチカチ……という作動音は基本的に毎秒5回である。というのは一昔前の腕時計や懐中時計はぜんまいで動いていて、この振動が毎秒5回だった事による。

いまのクオーツ時計は実用十分な精度を簡単に得られるし、絶対時計あわせをしたくなければ電波時計という手もある。しかしながら当時はいろいろな方法で精度を上げる工夫がされていた。
その一つがハイビートであるらしい。毎秒5回のカチカチの回数を上げてやるのである。精度はそれだけ上がる。ただしテンプ(ばね振り子)は倍忙しい。軸受けは二倍グリグリされる。しかしながら倍のスピードで動く機構というのは魅力的だ。

昨今はぜんまい時計が見直されている(ていうか万人が携帯電話を持っている現在腕時計なんぞ本当はいらんのだ)、らしい。まあボッタクリ価格を正当化しやすいという本音もあるんだろうけど。いずれにせよ現行機種は高級機でも毎秒10回というのはあまりない。安いものは5振動、高いものも8振動くらいが多い。

そうすると、クオーツがまだ世界を滅ぼしてしまう前のハイビートというのは俄然魅力的に写るではないか。ということでハイビートの、メジャーなんだか無名なんだかよくわからんモデルをヤフオクで落札した。

before セイコー ロードマーベル36000。36000というのはつまり秒10回だから一時間36000回だ。わかりやすい。オークションでは出品者がちゃんと「傷が酷い」と説明していた。しかしながらそれは再研磨などの加工をしていないことを意味する(ただしメンテもしてないだろう)。博打ではあるが安価に購入できた。

lordmarvel-under 確かに傷は多かったがムーブメント(臓物)はいいで動く。まあ、猫の心音のごとくせわしないが。とりあえずガラス面だけでもざっと研磨したところかなりよい感じになった。左はシチズン・ホーマー鉄道用でこれもぜんまい時計である。量販用の機械を高品質化し、そのかわりデザイン性を捨て去った一種のカスタム機に近い。ちなみに本当に国鉄納入品で北釧の刻印がある。在来技術の塊なのにやたらと正確、という日本人らしい機械だ。
右は比較に表示したチタンのクオーツ時計である。三者三様だ。
針は視認性重視のホーマー鉄道用がいちばんよい。一日一回ぜんまいを巻くことを当然として要求する機械式と違い、クオーツは省電力か第一に求められるから針は軽く細くなる。
また、クオーツは毎秒1回しか針が動かない。ホーマーは1秒を五回の動きで刻み、ロードマーベルは秒10回と、ほとんど流れるような動きとなる。下の動画は絵が汚くわかりずらいが、それぞれの針の動きを注目すると、クオーツの秒針は間延びしているようにすら感じるだろう。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/nakatajun/lordmarvel.AVI
針の視認性の高さとなめらかさは機械式の隠れた魅力ではある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ほんのじまん

さきに昨日書き忘れたミニマグAAの外観を写しておく。
mag-mod 見てのとおりテールキャップをボタンに変えている以外外観の変化はない。何のヒネリもない。
テールキャップスイッチはなにしろ千五百円位する、まあなんだ、つまり電灯本体とほぼ同じ値段なので優秀だしそうでなきゃ困る。
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?itemgroup=810016&buddy=0001063105732
海外では五百円ちょいくらいの店もあるがマーケット規模が違いすぎるのでこういうのは止むを得まい。
mag-lan この状態でもちゃんとランタンとしては機能するが初期想定よりムリムリに明るいので暗がりで直視はできず、テントであの子といい雰囲気になるのは極めて困難と思われる。リフレクター内部は撮影し忘れた。加工がテケトーでバリがあって汚いのでやっぱりなかったことにする。

それはそれとして本題だ。
三沢にB-1B戦略爆撃機が来たそうだ。えらいこっちゃである。ということで本をひっぱりだしてみる。
B-1B うん微妙に要求しているものと性格が違う。ていうかどこで撮ったんだこんな写真。

book-top

book-side tactecs でかい。大変でかい。しかも無駄に詳しい。

しかもAmazonみたら新刊が売っていた。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0760308934/qid=1125818415/sr=8-3/ref=sr_8_xs_ap_i3_xgl14/249-5316509-2062720

これが六千円台でペイするんだからやはり米英はでかい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Fireflyみたび

さてまたもや携帯懐中電灯である。
もおええやろとも我ながら思うがとまらないのである。
SC900、即ち壱式の中身と同系統の900mAコンバータを入手したのでいそいそとFireflyに投入した。
接触が微妙でちょっと苦労した(本来これはミニマグAA用で、ミニマグの形状なら一発キマるので、機械のせいではない)。精度はいままで使っていたNexgen750mAよりはるかに高く、みなさん苦労するFireflyのセンター出しが一発でキマった。Nexgenの頃の配光と比較されたい。この時点では発光体のムラと思い込んでいたが、実はセンターが合ってなかったのだ。
firefly-ichi 右が壱式で左がFirefly。中心照度ではあいかわらずわずか400mAの壱式が優る。それだけ使いやすくよくできたライトなのであるな。

照度計などは持ってないのでPhotoshopで画像抽出を行ってみる。
firefly-ichi-level たしかに中心照度は壱のほうが高い。ただFireflyの光は周辺に広がっており、実際の光量は多そうだし、これはこれで非常に使いやすい。ただ、さすがに熱い。2-level-switchの復活を検討する必要がありそうだ。

さてしかしながらそうすると光学系の違いが気になってくる。ということで、余ったNexgenを試すため、ミニマグライトAAを購入した。なにしろ上記のとおりSC900のオマケでミニマグAA用のリフレクターはついてくるのだ。二千円で高性能LEDライトが手に入る勘定だ。
そろそろ本末転倒どころの騒ぎではなくなってきた。

マグライトは暗い。とにかく暗い。配光はムラムラだ。幼いころこれに憧れたことを考えると感慨深いものがあるがつまりなんだ、30年変わってないのだな。とりあえずさくさくと分解してNexgenを導入してみる。
Nexgen-ichi 左が(さっき取り外したNexgenを入れた)ミニマグAA、右が壱式である。
……明るいじゃないか。
こちらも同じ画像処理をしてみる。Nexgen-ichi-level

おお、明るいじゃないか。良い。とても良い。
もちろん、壱式は400mA、Nexgenは750mA。前提条件が違う。しかし、この明るさはとても楽しい。旧式とはいえ単3二本の細身のライトからこれだけの光がくれば笑いが漏れるというものだ。電池の入手は楽だし。
しかしながらミニマグAAは旧式で、ヘッドを緩めると点灯・締めると消灯という謎の仕様だ。壱式、Firefly共に締めると点灯(というか普通に作ったらそうなるだろう)なのでどうもやりづらい。
ということでヘッドのネジによる点灯・消灯機能を殺して、サードパーティーのテールスイッチを装着した。これによってミニマグAAは高性能LEDライトとして蘇った。

いや客観的にみたら余計なものわざわざ買ってきて速攻壊したわけだが。
しかもマグライトはホルスターだのだのしょおもないものが色々あってまたぞろ無駄なものを買いそうな気がする。

で、そもそもミニマグAAにSC900入れたらどうなるんだよ、と思うだろうが考えないことにする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富士総合火力演習(6)

ラストは当然、いままで出てきた怪人……いやちがう各種みなさんが全員参加でキメキメである。バイクはここぞとばかりに踏み台ジャンプを繰り返す。
とりあえずあれだ。近代戦に「いざというときは市民が銃を取って」とかいうのが妄言なのはよくわかった。仮に目の前に90式戦車があって、もし運転できたとしても、草むらのなかに対戦車ミサイルが一発潜んでいればそれでオワリだ。ニュータイプの少年たちは周囲の知覚能力を覚醒してからコトに及んでいただきたい。

かくて演習は終了した。その後機材の展示があり、戦車等は直接触れることができた。ヘリは線の外からの見物である。まあお子さまも多いから。ヘリはAH-1S、OH-1、UH-60の展示であった。かわいそうなCH-47。リアハッチ開ければなかなか驚くと思うんだが。AH-1見物者が「AH-64はどこですか」とか言っていた。ひどいこというなお前ら。
OH-1 OH-1のリアタイヤがグッドイヤー製なのが印象的であった。運動性の要であるヒンジレスローターはぶっちゃけヌルッとしておもちゃっぽく見栄えがしない。UH-60の尻には「折り畳むときは油圧が抜けているのを確認しとけ」という記述があった(筆者は英語と日本語と関西弁を同じ脳で処理するため、何語で書かれていたかは不明)。うんまあ、油圧かかってる時に尾部を畳むとシトロエンの下血どころでは済むまい。
地上機材としては90式及び74式戦車、89式歩兵戦闘車、MLRS、軽装甲機動車、あと架橋車両となんかの対戦車車両と多輪がいたような気がする。これ幸いと前面装甲ブッ叩いてみたがなるほど74式・90式はまったく反響すらしない。調子に乗ってあちこち叩いて工具箱ブッ叩いちゃったのは秘密だ。
演習では動かなかったMLRSは展示のみ。実物を見ると正直なんでこれがこんなに高いのかよくわからん。とはいえこんなもんブッ放した暁には富士日本ランド遊園地の観覧車をなぎ倒しかねんので仕方あるまい。そういえば本演習パンフレットにはロッキード・マーティンによるATACMS(MLRSの片側まるごと潰して使うでっけえ戦術地対地ミサイル)の広告が載っていたが、誰かこれ見て買うんやろか?
さすがに電話番号は載っていなかったが。
宣伝といえば、あっちこっちで「自衛隊員とおつきあいしてみませんか」「独身者募集」のチラシを配っていた。やはり大変らしい。
地上展示時間は少し短すぎるきらいがあったがAH-1Sなんぞは北海道からはるばるいらしたらしく連中の帰る時間を考えればこれでも大サービスだろう。

お菓子・弁当・ジュースの類は特にぼったくってはいない。もっとも無料の水がない(トイレの手洗い水はとんでもなく塩素臭い)。土産物はハンパなグッズとありがちな饅頭・瓦煎餅(90式戦車の焼き印が押してあったりする)の類だが、戦車のお菓子に「ランドサンダー」はまだしも「T-90」とか書いてあるのはどうよ、とちょっと思った。
ポンチョなどと並べて懐中電灯等も売っていたが、もちろんシュアファイアではなくスーパーファイアである。そりゃそうだ、ピクニックの帰りに諭吉さん何枚もする懐中電灯買う馬鹿はいない。SF-123が3,900円、ミニマグAAが3,000円、LED LENSERツールセットが2,500円だった。ネット価格だとSF-123が2,825円、ミニマグAAが1,680円、LED LENSERツールセットは975円だが、自動車用品店などでもこんなものだ。売り子のおねえちゃんで一人かわいい子がいたが騒乱で到底撮影するに至らず。
帰りもまた然りで、次は断固駐車場券を手に入れようと心に誓う。
どうせ券自体はコネで入手するのだが。

帰りの車両はちょうどあさぎり
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%8E%E3%82%8A
が来るというので、特急券を買って乗車した。しかしながら来たのは相互乗り入れしている小田急2000型だった。まあ快適ではあったが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A520000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A
371系とは途中駅で交換した。ちぇ。
車両は高品質かつパワフルだが車輪はキコキコ鳴る。列車の車輪は通常左右が固定されていてデファレンシャルが付いてないので、急カーブを曲がれば当然どっちか擦って鳴るのである。仕方なかろ。
富士山登山の皆さんはあまりの混雑に目を回していた。

このあたりで総括とする。
なにか質問があればコメント等お寄せいただきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富士総合火力演習(5)

AH-1S AH-1Sももちろん来訪した。先述のとおりロケット類はぶら下げていないので、機関砲をバリバリばらまいて帰っていった。この風の中安定してホバリングし弾丸を集中する技量はたしかに凄いのだが、絵的にあまり感激はない。NOEとかポップアップとかしてくれんもんか。もっとも翌日の新聞によれば当日の花火代が4億円だそうで、TOWやMLRSぶっ放した日にはご予算がバカになるまい。
そして本命の90式戦車が搭乗した。ここで前段終了、後半となる。
90式戦車については74式戦車とからめ後に述べる。
空挺降下はなかった。

前段は各個別装備の紹介だったのに対し後段は連携しての運動となる。まずは日本の誇る観測ヘリOH-1のバケモノみたいな運動性に度肝を抜かれる。よくまあ観客席前であれだけ踊るもんだ(つまりあれでも十分安全マージン取った動きだということだ)。ただしその動きはなんというか、ビートやカプチーノ、WRCのスーパー1600といった軽い動きで、クソ重いヘルファイアや装甲抱えたらずっと鈍重になるのだろうな、というのはわかる。形状はヒネリに欠けるが、RAH-66コマンチの開発に失敗しOH-58カイオワ使い続ける羽目になったアメリカより余程マシだ。カイオワといったらベル206の軍用型である。ベル206というのはつまり各地の県警が飛ばしてるちっこいアレだ。
http://allabout.co.jp/travel/airplane/closeup/CU20011119A/?FM=glcct
http://en.wikipedia.org/wiki/Bell_206

UH-60からのラペリング降下に続きUH-1からバイクが出てきた。踏み台をあらかじめ兵が据えるのだが、あれさえ自動化できればまんま戦隊モノだ。
ch47 CH-47(長くてメインローターが前後2個ついてるやつだ)は兵隊だの車両だのなんでも乗せて飛んでくるし極めて心強い味方なのはよくわかるが、ダウンウォッシュ(ローターによる風)が異様に強く、強烈な砂塵に観客席から悲鳴があがる。こちらといえば自慢のニコン単眼鏡の対物レンズが泥まみれになっていた。裸眼ではどうにもなるまい。スマトラで近場のバラch47 ックなぎ倒しちゃったというのもよくわかる。
相当離れた観客席でもこれなのだ。こんなんにブラ下がって運ばれていく兵隊さんは大変だ。
もっともCH-47、案外運動性はよいかんじだ。実際アメリカさんはガンシップ作ってみたこともあるくらいだ。
http://avia.russian.ee/vertigo/bvertol_armoredchinook-r.html
自分の機関銃で自分のローター撃ち抜いて落ちちゃったが。

74-89 クライマックスはなんといっても90式・74式の戦車と89式兵員輸送車だ。90式はここぞとばかりに運動性、ブレーキ性能を誇示する。1500馬力でドリフト走行したらそりゃ楽しかろうなあ。ただブレーキは効きすぎてちょっとムチウチになりそうなかんじだ。90式はバカスカ行進間射撃を行う。大概当たる。(本演習では)74式は決して走行中には射撃しない。必ず止まって砲が安定してから撃つ。まあ素人さんは気づかないのでよしとする。戦車砲の砲撃は榴弾とは違い極めて鋭く、まるで耳を叩かれるようだ。
兵隊さんは大変だ。
atoかわりに74式戦車は丘に登り、その丘の頂上で身を隠しながら後部を持ち上げ(74式及び90式は油気圧懸架機構という独特のサスペンションを持っていて、車高を上下させるだけでなく「伏せ」や「ちんちん」ができる。74式はさらに左右にも振れる。このため、地形に隠れて撃つときだけニョキニョキ伸びるとか、坂道なのに自分は水平でいるとか、いろいろ芸ができるのだ)、きっちり的に当てていく。
89式は自慢の銃眼は使わなかったが機関砲射撃は歩兵支援にはよろしかろ。
お約束通り、スモークディスチャージャーによる煙幕展張を行った。これは実に美しい。夜見てみたい気はする。
スモークディスチャージャーといえば、92式地雷原処理車が導爆索を用いて地雷源を一気に処理するシーンがあった。特大のロケットが導爆索を引っ張っていき、次にこれが連鎖爆発するシーンはとてもよい絵(本演習では1/4の爆薬だとかで、本番はさらに凄いのだろう)である。このロケット、自分がなにかをブッ壊すわけでないのででかい割に遅く、単眼鏡で簡単に追え大変楽しい。緊張感を増すためか、ロケット発射前に敵のレーザー照射を受けたとかでスモークディスチャージャーをブッ放した。対戦車地雷がバカスカ埋まって処理しようってところに潜伏しているんだから「敵」の胆力は褒めてよかろう。まあ地雷源に入っちゃってから攻撃したほうがいいような気もするが。
それはともかくスモークディスチャージャーを撃った直後、山の天気は変わりやすいとの話通り風向きが変わり、煙幕は観客席を覆い尽くした。煙幕とは地味だが大したものだ。強風下ですら数分はまったく周囲が見えなくなる。文字通り前の人が見えない。これは経験する価値があるが、もちろん演習は数分中断とあいなった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富士総合火力演習(4)

対戦車ミサイルはやたら出る。
mat 64式対戦車誘導弾(いわゆる重MAT、写真左)から96式多目的誘導弾システムに至るまで出る上、よせばいいのに84式無反動砲による肉薄攻撃まで演出した。重MATは発射後敵とミサイル(見分けやすいよう曳光弾よろしく発光する)が一直線になるよう射手が誘導しなくちゃならない。つまり大変トロい。しかも相手の戦車の対処は概ねそれっぽいところに機銃弾をぶち込めばよい。そのために自衛隊の対戦車兵器は発射器と射手を離せるものが多いが重MATでは無意味である
もっともステージに上がる車両は「見せるだけ」で、実際の発射は草むらの中からだった。バックブラスト考えたら当然ではある。しかしこれが言われるまで気づかない。本当に見えない。よく偽装された人間とはかくも恐ろしいものかと認識するとともに、人の背より高い草のなかでうちわも使えず息をひそめる兵隊さんたちに同情した。
もちろん当たる。新型になればなるほど速く正確に当たる。しかしながら観客受けはまったく逆であった。新型対戦車ミサイルは何が起こったかすら分からないのだ。射点からピッカリ光を放ちながらヘロヘロ飛び、軌道修正しながら目標に向かって爆発する重MATを皆固唾を呑んで見つめ、惜しみない歓声を送った。
日本人って根本的に近代戦向けじゃないと思う。

クレイモアは極めてイイ感じだ。日本じゃ指向性散弾とか言うらしいが、知らん。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%82%A2%E5%9C%B0%E9%9B%B7
密集する風船を瞬時にすべて吹き飛ばす。
84式無反動砲6門により、3両の「装甲車」を排除する。彼我の距離は300メートル程とのこと。固唾をのむシーンだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/84mm%E7%84%A1%E5%8F%8D%E5%8B%95%E7%A0%B2
3門ずつ別の場所に陣地し一両あたり2門が撃ち込まれる。見事撃破したのだが、よく見ると一撃目の一発は的の上を通過し後ろの土塁にぶち当たっていた(直後に二発目が直撃し的は吹き飛んだ)。まあ歩兵が単独で装甲車両を排除するのは相当切羽詰まった場合だろうし、そのときには2門で1両をねらう余裕などあるかどうか。また、無反動砲は豪快にバックブラストを撒き散らす。300メートルの距離で自分の位置を暴露した歩兵の運命は。
兵隊さんは大変なお仕事である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富士総合火力演習(3)

優れた小説や映画は極めて繊細に伏線や遊びを盛り込んでいる。そしてそれを誇示はしない。気がつかなくても楽しめるがよく見ると造り込まれている、という状態が発見の喜びと優越感を感じさせるようになっている。まあ、それはともかく。

試射は続く。AH-1S攻撃ヘリも入場した。ベストセラーの傑作ヘリだが元来は案外やっつけの製品で、UH-1輸送ヘリ(ベトナム戦争で必ず出てくる四角っぽいアレ)を三枚におろして身(輸送スペース)を棄て、骨だけで飛んでいるような作りである。なにしろ愛称が「ヒューイ・コブラ」である。ヒューイは、UH-1が昔HU-1と呼ばれていたことに由来する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1
なるほど音はそのへんで飛んでる奴とまるきり同じだ。よく見たら対戦車ミサイル・ロケット共に空だったが、本番でも機関砲しか撃たなかったので筋は通っている。AH-1S

9時頃になって入場者が増えるとともに自衛隊の宣伝動画や音楽演奏が始まる。音楽演奏を4時間たちんぼで続けたら死んでしまうが、動画はもうちょっとはやく上映していてもよさそうな気もする。まあ内容は常識的な求人広告だ。勇壮な宣伝文句の「叩かれ焼かれてしなやかさを増す鋼のごとく」というのがすっげぇ気になるがたぶん日本の刀剣ではないのだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%80
シート席は密集し人がゴミのようだ。ベンチ席からラピュタの雷をお見舞いしたい気分である。さて、本番だ。

演習は2時間を前後編に分けて行われ、間にはトイレ休憩を挟む。前半は個別の装備の紹介を中心にし、後半で各科が共同した実演を行う。前半がソロで後半がカラミという構成はアダルトビデオのていば
口が滑った。
先を急ごう。

まずは砲の紹介である。で、最初がF-4EJファントムII戦闘攻撃機による空爆である要するに彼らは空飛ぶ砲兵であるらしい。また、最初にインパクトのあるシーンをぶつけて視聴者を話に引き込むのはルーカスやスピルバーグの基本手法でもあるな。
しかし当日は積雲が発達し視程不良でファントムは来なかった。
実際には爆撃は行っておらず、航過に合わせて発破をかけているわけで、とりあえず発破して処分した。ちょっと寂しい。ちなみに蒲原・富士あたりまでは来ていたらしく、現地住民が朝からえらく煩かったと言っていた。
とにかく爆発で圧倒する。絵としてはガメラというより地獄の黙示録のF-5戦闘機による爆撃に近い。
ちなみに当該演習場はあくまで演習場であり射爆場ではないので晴れようがなんだろうがソ連がリアルで侵攻してでも来ない限りファントムが爆弾を落とすことはない。

次に陸上自衛隊の砲撃に移る。各種迫撃砲、155ミリFH-70榴弾砲、99式自走155ミリ榴弾砲、203ミリ自走榴弾砲による砲撃を行う。日本人のやることであるから準備は極めて迅速で実に見事に当たる。
まず印象に残ったのは各砲の弾着までの時間の差だった。あとで気づいたがこれは自衛隊によって仕組まれた伏線だ。次の出し物は総火演名物、空中に描かれる富士山だ。各種砲に適切な時間差と照準、絶妙な遅延信管の調整で行われる芸である。なるほどここまで迫撃砲と榴弾砲の速度差を見せつけたのはこれを強調したかったからかと感心したがたぶんあまり理解されていない。
基本的に人を殺すのは砲兵の仕事であって、相手は対砲レーダーを使ってこちらの陣地を探知し潰しにかかる(ロシア人は大砲が大好きだ)。このために砲は撃ったらすぐに移動(陣地転換)するのだが、自走砲は実に素早く、被牽引砲はとってもトロい。ただしFH-70榴弾砲は被牽引砲だがエンジンがついていて低速で走ることができ、こいつは大八車が自分で走っているようで割と可愛い。歩兵が分解する迫撃砲は極めて迅速に移動した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »