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本日二巡目

以前に引き続きBook Batonによる連携である。

■持っている本の冊数
 本というのが雑誌を含むのかどうか。まあ雑誌(航空ファン世界の艦船は十年分以上あるし)を除いても押入数個分はあるので、いずれにせよ計測は不可能だが。

■最後に買った本(既読、未読問わず)
 星空の二人
 珍しくピュアな話であった。ガネッシュとバイラブを初めて読めたのもよかった。
 同時購入が「これが私のご主人様」なのは秘密だが。

■特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

・航空宇宙軍史 星の墓標(谷 甲州) って、うわ「また」絶版か 早川絶版早すぎ
 全編鬱大全開である。基本的に航空宇宙軍は人間のサイボーグ化を躊躇しない組織だが今回は「人間では耐えられない戦闘パターン」を実現するためシャチの脳を使用する。しかも相手は密猟によるかつての仲間のシャチ(本人は知らない)。人間に利用され、裏切られ続け、望みもしない宇宙に出ることを強いられ、虐げられるジョーイ・オルカの姿は巻き毛のクドリャフカ感百倍であるが、不思議なことに、この小説を読むと生きていかなければ、と思う。航空宇宙軍史では『エリヌス-戒厳令-』『最後の戦闘航海』などより悲惨な話もあるが、星の墓標は格別だ。これを最初に読むか『タナトス戦闘団』を読むかで航空宇宙軍史の印象は大きく変わるだろう。まあどっちにせよ人類は滅亡するのだ(初単行本が航空宇宙軍史以降の話で、既に戦争が集結しているので、戦争の帰趨はみな知っているのだ)が。

・航空宇宙軍史 火星鉄道十九巡洋艦サラマンダー(谷 甲州)
 これは外惑星連合がまだ組織的戦闘力を維持していた時期の話であるので、ドキドキハラハラ感は星の墓標とは比較にならない。まあ例によって結果どうなるかは読者は知っているのだが。珍しくほぼ同等性能の戦闘艦同士の艦隊戦が描かれるが、こちら側は急遽投入した艦のため致命的な不調が乱発し、あちらは討伐艦隊が膨れ上がりすぎて戦闘より推進剤タンカーのやりくりが重労働になっていく下りなどは甲州節全開である。やはりメカ物は機械油の臭いがしないと、故障しない自動車のようなもので味に欠ける。ちなみに史実におけるビスマルク追撃戦(サラマンダー追撃戦は恐らくこれをモチーフとしている→戦艦ビスマルクの最期)も彼我共に故障と錯誤のオンパレードである。いやがらせが専業のドイツ海軍はともかくイギリス艦がブッ壊れまくるのはどういう話なんだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF_%28%E6%88%A6%E8%89%A6%29
 二冊となったが、火星鉄道十九から巡洋艦サラマンダーは一連の話なので止むを得まい。しかし巡洋艦サラマンダーはまだあるのに火星鉄道十九絶版か。まあ巡洋艦サラマンダーは重要な区切りの話なので、これだけ読んでも意味はあるが。
基本的に航空宇宙軍史は結論が分かっていて楽しむ歴史小説のようなものなので、どこから読みはじめても大丈夫だ。

・「遙かなる星」(佐藤大輔 )
 『地球連邦の興亡』と悩んだがこちらにした。キューバ危機(実際に核戦争直前まで行った)で匙加減をわずかに間違い、全面核戦争が起こってしまった、というミもフタもないif戦記である。サブタイトル「パックス・アメリカーナ」「この悪しき世界」「我等の星 彼らの空」がそれぞれ泣かせる。官僚機構の暴走で宇宙開発に血道をあげる我等が日本の官僚主義描写がとても素晴らしい。犬を連れた少女がふと振り返った向こうでICBMが噴煙を上げるイラストがまたたまらない。

・「遙かなる流れの果てに」(小松左京)
 まあ読んでおくべき基本であろう。とてもこの小説を短く言い表すことは出来ない。

・「夏への扉」(ハインライン)
 これもまあ基本だ。小説のプロットよりとにかく猫だ。純真な美少女より万能文化女中より猫がたまらん。まあ「宇宙の戦士」「月は無慈悲な夜の女王」も読んでおくべきだが。しかし年取ってからのハインラインはかなりアレだった。アーサー・C・クラークは結構作品の質が均一だったのだが……まあこう来るとアシモフ出さないとまずい気がするがもう規定部数だ。ていうかアシモフは小説より科学エッセイのほうが面白い。
 ああいかんSF大長編「グスコープドリの伝記」とかまだ色々あるのに

■次にまわす人5人まで
 ていうかこのブログ誰が読んでるんだろう。

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